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就職試験で苦戦する外国人留学生

ネパールの大学と大学院を卒業したのちに来日して、日本語学校で2年、介護専門学校で2年、大学で4年の合計8年間の日本での学生生活を終えて、現在特定活動中の40才のネパール人男性がいる。ひとをまとめるリーダーシップがあり人間的にはたいへん素晴らしい人物である。しかし、日本語検定の資格など資格とは無縁だ。これまで弊社から複数社を提案し、採用試験を受けてもらった。残念ながらどこも採用には至らなかった。日本人であればおそらく採用されていたであろう。しかし外国人労働者には、日本語能力以外に越えなければいけない、在留資格という高い壁がある。特に大学卒業で就職するためには、大学で学んだ内容と業務がマッチしていないと在留資格を取得できない。いわゆる技術人文知識国際業務(いわゆる「技人国」)という在留資格だ。名前からして困難そうである。企業から仮に内定が出ていても、在留資格が許可されないと、内定取り消しとなってしまう。大学卒業生にはここが最大の難関となっている。彼には特定技能の試験を受けてみることを提案してみた。大学院まで卒業しているプライドもあり、最初は、拒絶反応があったが、制度をきちんと説明したら、最後は納得してくれた。特定技能で晴れて企業に就職できれば、5年間のうちにキャリアアップももちろん可能だ。ぜひ頑張って欲しいものだ。